ダイゼンが選ぶのは、第一種熱交換換気!
異常な暑さが続く、日本列島。徳島でも6月早々に梅雨が明け、30度を超える真夏日が続いていますね。身体にまとわりつくような、この暑さ。日本の夏は、気温が高いだけでなく、湿度も高いため、とても蒸し暑いのが特長です。
ダイゼンでは「第一種熱交換換気」が標準です!
高温多湿の環境下では、快適な住まいを実現するために「換気」も重要なポイントの1つです。以前に比べ、住宅の高気密・高断熱化が進んでいるため、室内の空気環境を健全に保つためにも、計画的な換気が欠かせません。断熱や気密の性能を損なわず、換気をするためには『第一種熱交換換気」が必須だと、僕は考えています。暑い夏がきても、ダイゼンのモデルハウスはエアコン1台で快適です!ぜひ、暑い日にこそ体感してみてください!
換気の重要性
2003年の建築基準法改正によって、すべての建築物に「24時間換気システム」の設置が義務付けられました。その名のとおり、室内の空気を24時間換気するシステムで、シックハウス症候群の原因となる化学物質や、カビ、ダニなどを外部に排出し、常に新鮮な空気を取り込むことで、健康的な室内環境を保つことが目的です。
「24時間換気」の手法は、第一種換気・第二種換気・第三種換気・第四種換気(自然換気)の4種類があり、現在の戸建て住宅では第一種換気もしくは第三種換気が多く使われています。
換気の種類
●第一種換気
第一種換気は、給気、排気ともに機械換気の方式です。
●第二種換気
第二種換気は、給気を機械換気、排気を自然換気で行う方式です。外からの汚れた空気の侵入を防ぎ、クリーンな環境を保てるため、クリーンルーム、食品や精密機械を扱う工場などに採用されています。一般的な住宅にはほとんど採用されていません。
●第三種換気
排気を機械で強制的に行う方式で、もっとも多く採用されています。排気ファンを使って室内の空気を強制的に排出し、その圧力差によって外気が自然に室内へ流入する仕組みです。
●第四種換気(自然換気)
給気も排気も機械(換気扇)を使わない自然な換気ですが、2003年に24時間換気システムが義務化されたため、今から新築する住宅に採用されることはありません。
選ぶなら、第一種換気の全熱交換型!
先ほどもご紹介しましたが、一般住宅で多く採用されているのは、第三種換気です。排気のみ機械を利用するため、コストを抑えて換気システムを導入したい場合にはオススメです。しかし、ダイゼンでは快適な住まい、室内環境を実現するために、「全熱交換型の第一種換気」を採用しています。
その理由は、室温変化を最小限に抑え、さらに部屋の水分量をどの換気よりも抑える効果があるからです。これは、全熱交換型の第一種換気だからこそのメリットです。
「全熱交換」は、第一種換気システムに搭載された装置で、まず排気される空気から熱と湿度を回収します。そして、取り込んだ外気に、回収した熱と湿度を加えて部屋に戻します。そうすることで、室温の変化を最小限に抑えることができるのです。これにより、冷暖房の効率を高め、省エネ効果も期待できます。
高温多湿な、日本の住宅!換気をすると部屋の水分量はどう変わるのか?
換気システムの1時間の換気量は、部屋の広さや人数、使用状況によって異なりますが、一般的な住宅では、1時間に部屋の容積の半分程度の空気を入れ替える換気量(0.5回/h)が推奨されています。例えば、部屋の容積が100㎥の場合だと、換気量は半分の50㎥です。
ちょっとマニアックな東京での事例をご紹介します!
参照/【松尾和也】今後の日本における夏の高湿度への対処法
2024年8月の平均絶対温度は18.4g/kg、1㎥あたりの水分量は約21.6g/㎥が含まれていました。この環境下で第一種・第三種換気を用いた場合の水分量の変化はどうなるのか?
延べ床面積100㎡で天井の高さが2.4mの部屋で、考えてみます。
この部屋の容積は、100㎡×2.4=240㎥で、240㎥となります。
※換気システムは、1時間に部屋の容積の半分程度を入れ替える必要があるので、この部屋の容積(240㎥)の半分、つまり120㎥の室内の空気を外へ出して、同量の120㎡を室内にとり込むことになります。
冷房中の室内の絶対湿度は13g/kg=15.6g/㎥くらいですので、この数値を使用します。
≪第三種換気で換気をおこなった場合≫
スタート時点で冷房が効いているとします。
●最初の部屋の水分量は?
15.6g/㎥×240㎥=3744g
スタート時点のこの部屋には約3.7Lの水分量があることがわかります。
●換気をすると?
部屋の半分が入れ替わりますので、744g÷2=1872g
1872gの水分が、外へ捨てられます。
●入ってくる外気は?
部屋の容積は、100㎡×2.4=240㎥なので、半分の120㎥が入ってきます。
外気120㎥が含む水分量は、21.6g/㎥×120㎥=2592gと計算できますので、2592gの水分量を含んだ外気が、部屋に入ってきます。
つまり、換気をするとで
もともと部屋にあった水分量の半分、1872gが排出されて、
取り込む空気とともに、外から2592g水分が入ってくるというわけです。
この変化を計算式にすると、3744g-1872g+2592g=4464g(換気後の水分量)
4464g(換気後の水分量)-3744g(スタート時の水分量)=720g(増えた量)
なんと換気をすることで、水分量が720g増えているんです。
1時間毎にペットボトル500mlの水分量が、放出されているイメージです。
≪第一種換気でおこなった場合≫
実は、最新の高性能な全熱交換の場合、水分の交換率は約50%に抑えることができるんです!
720g×50%=360g
外気から入ってくる、水分を半分に抑えることが、可能です。
缶ジュース1本あたりの水蒸気を放出させるか、させないか…。これが24時間になると、その差はすごいことになります。
第三種換気をおこなった場合、新鮮な空気をとり込むと同時に、外気とともに湿気も一緒にとり込んでしまうことになります。そして、その湿度を取り除くために、電気代をかけてエアコンや除湿器を使って、湿度を下げるって何だか変だなと思いませんか。全熱交換型の第一種換気であれば、もともと入ってくる湿気を取り除き、しかも、外の外気を部屋の温度に近づけてとり込むことができるんです。
熱中症対策としても、適切な室温とあわせて、湿度のコントロールがとても大事だと言われています。「小さなエネルギーで快適な暮らし」を追求するダイゼンでは、省エネ性も高く、快適な室内環境を実現するためには、全熱交換型の第一種換気を採用することが、最善策と考えています。
ちょっとマニアックな話ですが、もっと詳しく知りたいという方は、ぜひモデルハウスにお越しください。ダイゼンのモデルハウスはこの酷暑の中でもエアコン1台でとても快適です!高気密・高断熱、性能にこだわった家、言葉では伝えきれない、自然の心地よさを体験いただきながら、家づくりのアレコレについて、お話しましょう!
ご予約お待ちしています。
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