「日本産は高品質」もはや過去の話か?
品質や物づくりに対してのポリシーの話です。
すべての会社は、利潤を追求しています。
今年より来年、来年より再来年と売り上げや利益を追求して、出た利益を出資者の株主に配当したり優待券をだしたりしているわけです。
大きな会社では、業績が悪いと株主総会で株主に社長始め役員は責任を問われるわけです。この仕組みは、資本主義経済の日本では当たり前のことなのですが、超えてはいけない一線が時代とともに変わってきている気がしますし、永遠に利益を追求していく仕組み自体の弊害が、いろんなところで起きているように感じます。
下の記事を読んでみてください。
損得勘定よりもまず買い手の期待に応えたいという日本人の性格が、日本産の製品は高品質と世界で言われているのに、それがグローバル化とともに、急激に薄れている様な気がしています。背に腹はかえられない、そんな感じでしょうか?
サプリだけでなく、住宅も同じです。大きい買い物だから大きい会社だったら大丈夫だろうと買われるのはいいのですが、ほんの一部のハウスメーカー以外は断熱性能を数値で言えなかったり、C値(どれくらい隙間があるかの数値)を測ってなかったり、暑かったり寒かったら、エアコンの穴と電源は付けておくので、電気屋さんでエアコンなりファンヒーターを買ってきてくださいという家です。
有名な建築士の家もデザインはいいですが、上記と一緒で暖かくとか涼しくとかの「住む人」のことを考えて建てられている注文住宅は少なく、斬新なデザインで目を引く住宅を建てて、次にたくさんのお客さんが自分の所に来るための住宅です。
何を言いたいかというと、すべてが損得勘定(利益や今後の仕事)で動いていて相手(お客さん)の為に考えられた家ではないということです。
まぁ、当たり前と言えば当たり前なんです。もちろん当社でも、利益を頂かなければ成り立たちません。
しかし、ネームバリューやデザインで売る方が儲かるのでしょうが、当社では人間が住む家ですから「空気がキレイ、どこの部屋に行っても温度差がない、化学物質を抑えた」注文住宅を建てたい為に、利益が下がるのを承知で断熱、気密、換気扇、サッシ、日射遮蔽(夏、日射を家に入れない工夫)、日射取得(冬、日射を住宅に入れる工夫)にこだわって建てさせて頂いています。
もともと、子供のアトピーで苦しんで、化学製品を使わずに化学物質の少ない環境で育てたいとの思いで立ち上げた会社なので「家族が安心して安全に住める家」を他社に笑われても、他社より儲けが出なくても建て続けていきたいと思います。
断熱材や気密性能は目に見えないですけど、星の王子様の「本当に大事なことは目に見えないんだよ。」の言葉を、信じてこれからも大好きな家づくりを続けたいと思います。